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ユニバーサルルームとは?バリアフリールームとの違いを分かりやすく解説!

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「ユニバーサルルーム」と「バリアフリールーム」の違いが分からず、どちらを選べばよいか悩んでいませんか?この記事では両者の定義や特徴、設備、対象者、設計思想の違いを比較し、最適な客室選びのポイントを詳しく解説します。これを読めば、自分や同行者に合った快適なホテル選びができるようになります。

ユニバーサルルームとは

ユニバーサルルームとは

  • ユニバーサルルームの定義と目的
  • ユニバーサルデザインの考え方
ユニバーサルルームの定義と目的

ユニバーサルルームとは、年齢や性別、障害の有無にかかわらず、誰もが安心して快適に利用できるように設計された客室のことです。車いすユーザーだけでなく、高齢者や小さな子供連れ、妊婦、けがをしている方など、さまざまな状況やライフステージにある人が「みんな一緒に」過ごせることを目的としています。

ユニバーサルルームは、単にバリア(障壁)をなくすだけでなく、誰もが直感的に使えて、快適に過ごせる空間を目指します。そのため、特殊な介助用設備だけでなく、多様なニーズに対応する仕様・設備が特徴です。

ユニバーサルデザインの考え方

ユニバーサルルームはユニバーサルデザインという設計思想に基づいています。ユニバーサルデザインとは、「すべての人が利用しやすいデザイン」を追求するもので、「特定の人」だけでなく、多様な利用者を想定した設計がなされている点がポイントです。

例えば、出入口の段差をなくしたり、幅を広くすることで車いす利用者だけでなく、ベビーカーを使う親御さんや荷物が多い旅行者にも役立ちます。また、浴室やトイレに手すりを設置したり、ドアノブをレバー式にすることで、力の弱い方や小さな子供も使いやすくなります。

ユニバーサルルームは「みんなにやさしい客室」を目指したものであり、障害の有無を問わず、幅広い利用者に配慮していることが最大の特徴です。加えて、デザイン面でも一般的な客室と調和するよう工夫されており、旅行や出張などのさまざまなシーンで多くの人が快適に利用できます。

バリアフリールームとは

バリアフリールームとは

  • バリアフリールームの定義と目的
  • バリアフリーとアクセシビリティの違い
バリアフリールームの定義と目的

バリアフリールームとは、主に「高齢者」「車椅子利用者」や「身体に不自由のある方」など、移動や生活に配慮が必要なお客様が快適に滞在できるように設計された客室を指します。バリアフリーという言葉は「障壁(バリア)」を「取り除く(フリー)」という意味を持ち、物理的・心理的な障壁を最小限に抑えることを目的とした設計がなされています。

バリアフリールームの最大の特徴は、宿泊者の安全・快適性を重視し、一般の客室と比べて段差の解消や通路幅の拡大、滑りにくい床材の採用など、具体的な配慮が施されている点です。福祉目的の旅行や、家族の介助が必要な場合に利用されることが多く、公共施設や大型ホテルチェーンでは法令やガイドラインに基づき一定数の設置が義務付けられていることもあります。

バリアフリーとアクセシビリティの違い

バリアフリーは、物理的・制度的な障壁を取り除くという観点から室内を設計し、主に「身体的な制約」のある方に対する配慮が中心となります。一方、アクセシビリティは、「誰もが利用しやすい・アクセスしやすい」環境を整えることを意味し、視覚や聴覚に障害のある方、外国人旅行者など、多様なニーズに対応する幅広い配慮を指します。

バリアフリールームの設計は主として段差のない構造、車椅子の旋回が可能な広い空間、手すりや滑り止めの設置、バスルームやトイレの出入り口拡幅などが中心です。これらの設備や配慮は、バリアフリー法(日本の「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」など)に準拠して整備されることが多いです。

アクセシビリティの観点では、点字案内、音声ガイド、多言語表示など、より幅広い利用者層に向けたサービスも重要となります。しかしながら、バリアフリールームは、まずは身体的ハンディキャップを持つ方に安心して利用いただける環境作りに重点がおかれた宿泊空間だという点が特徴です。

ユニバーサルルームとバリアフリールームの違い

  • 設備の違い
  • 利用対象の違い
  • 設計思想の違い ユニバーサルデザインとバリアフリー
設備の違い
ユニバーサルルームの設備例

ユニバーサルルームは、障がいの有無や年齢に関係なく、すべてのお客様が快適に過ごせるよう考えられた客室です。そのため、幅広いニーズに対応できるよう、様々な設備が備えられています。たとえば、車椅子でも移動しやすい広い通路や、低めに設計されたスイッチ・手すり、段差のない床、音や光で知らせる補助設備などが特徴です。また、お風呂やトイレも、高齢者や妊婦、小さな子ども連れの方、外国人観光客にも使いやすい配慮がなされています。視覚障がい者への点字表示や、聴覚障がい者向けの振動アラームなど、多様な人々が快適に過ごせる設備がバランスよく設計されています。

バリアフリールームの設備例

バリアフリールームは、主に車椅子や歩行器を利用するなど、身体的な障がいがある方のための客室として設計されているのが特徴です。バリアフリー設計としては、部屋への段差解消、廊下や浴室・トイレの手すり設置、車椅子対応の洗面台やシャワーチェア、広めのドア幅や回転スペースの確保などが挙げられます。これらは身体機能の低下や障がいによって起こる「バリア(障壁)」を取り除くことに特化しており、車椅子利用者や足腰の不自由な方の自立した宿泊を支援することが主な設計目的です。

利用対象の違い

ユニバーサルルームは、小さなお子さま連れ、高齢者、妊婦、ケガ・病気療養中の方、障がいのある方など、あらゆる属性のゲストが快適に利用できることを目的にしています。そのため、障がいの有無に関わらず幅広いお客様が利用対象となります。一方、バリアフリールームは、主に身体的制約のある方や高齢者など特定のニーズに応じて作られた客室です。例えば、ホテル予約時に車椅子利用といった条件を伝えることで、より適したバリアフリールームへ案内される場合が多いです。この点で、利用対象の広さという点でユニバーサルルームがより多様な人々の利用を想定しているのが特徴です。

設計思想の違い ユニバーサルデザインとバリアフリー

バリアフリールームは、既存の環境に存在する「障壁」を取り除くことに主眼を置いた設計思想(バリアフリー)が反映されています。建築物や公共空間の「利用しづらさ」を部分的に解消するイメージです。対して、ユニバーサルルームは「最初から誰もが使いやすいように設計する」というユニバーサルデザインの考え方がベースになっています。つまり、想定されるすべての利用者が平等に使いやすいことを前提に設計されており、「配慮」や「特別感」を感じさせない自然な使い心地を重視しています。このため、ユニバーサルルームでは最初から誰もが過ごしやすい工夫が施されている点が、バリアフリーとの大きな違いだといえるでしょう。

ユニバーサルルームとバリアフリールーム、どちらを選ぶべき?

ユニバーサルルームとバリアフリールーム、どちらを選ぶべき?

  • 旅行の目的や同行者によって適切な客室タイプを選ぶ
  • ホテル予約時の注意点
旅行の目的や同行者によって適切な客室タイプを選ぶ

ユニバーサルルームとバリアフリールームのどちらが自分に適しているかは、旅行の目的や同行者のニーズによって異なります。 例えば、ご高齢の方や車椅子利用者、障がいを持つご家族と宿泊する場合は、段差をなくし介助しやすい広さや手すりなど実用的な機能を重視したバリアフリールームがより適しています。 一方で、乳幼児連れや妊婦、怪我をしている方、荷物の多いビジネスパーソンなど、特別な配慮が必要でない方も含め、あらゆる人が快適に利用したい場合は、より広範な配慮のあるユニバーサルルームを選ぶと安心です。

また、都市型ホテルや観光地の大型ホテルでは、多様な生活スタイルに対応できるよう、ユニバーサルルームを設けて「みんなが使いやすい」空間づくりを重視する傾向があります。対して、医療施設に近いホテルや長期滞在型の施設では、バリアフリー機能をより強化した客室が求められることが多いです。

ホテル予約時の注意点

ユニバーサルルームもバリアフリールームも、名称や設備内容はホテルによって異なる場合があるため、予約前に必ず公式サイトや電話などで詳細を確認することが重要です。 特に車椅子で利用できる浴室やトイレ、入口の幅、ベッド高さや手すりの位置、ヘルパーや家族の同行者が使うスペースが十分にあるかも要チェックポイントです。

最近では、多言語対応や音声認識デバイス、聴覚障がい者向けのコミュニケーションボードなど、アクセシビリティを高める新しいサービスが導入されているホテルも増えています。 また、予約時は「ユニバーサルルーム」「バリアフリールーム」と明記するか、具体的な要望(例:車椅子対応・低めのベッド希望など)を直接伝えると、トラブル回避に繋がります。

予約サイトの写真だけでは室内の広さや設備詳細までは判断しにくい場合があるため、確認不足によるミスマッチを防ぐためにも、事前の問い合わせは欠かさないようにしましょう。

代表的なホテルチェーンのユニバーサルルームとバリアフリールーム

APAホテル

APAホテルは全国に幅広く展開しているビジネスホテルチェーンで、多様なニーズに応える客室を用意しています。ユニバーサルルームは、車いすユーザーや高齢者、身体に不自由がある方だけではなく、小さなお子様連れや妊婦、誰もが快適に過ごせるように設計されています。

>>【公式】APAホテル

東横INN

東横INNはコストパフォーマンスに優れたビジネスホテルチェーンとして知られています。すべての人が快適に過ごせるよう、ユニバーサルルームやバリアフリールームを導入しています。

>>【公式】東横INN

ルートインホテルズ

ルートインホテルズは全国展開し、観光やビジネス双方の利用に適したホテルを提供しています。ユニバーサルルームやバリアフリールームを設け、お客様の多様なニーズに応えています。

>>【公式】ルートインホテルズ

ユニバーサルルームとは?バリアフリールームとの違いを総括

ユニバーサルルームはあらゆる人が快適に利用できる幅広い配慮を持つ客室であり、バリアフリールームは主に高齢者や車椅子利用者向けの障壁除去を重視しています。旅行の目的や同行者のニーズに合わせて最適な部屋を選び、予約時にはホテル(例:APAホテル、東横INN、ルートインホテルズ)へ具体的な設備や条件を事前確認することが大切です。

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田村昌士
EDITOR

田村昌士

PROFILE

私は株式会社タスクの代表取締役です。2016年12月に、下肢が不自由な方々も運転できる手動運転装置や左アクセル付きのレンタカー「タスクレンタカー」をリリースしました。2022年からは、旅行者や観光事業者からの相談に応じる「ひょうごユニバーサルツーリズムコンシェルジュ」としても活動しています。また、本サイト「ユニップ」は、「泊まれるホテルを探すのではなく、泊まりたいホテルを探す!」というコンセプトのもとに誕生しました。ユニップが、誰もが「いつでも、自由に、安心して」旅行をより楽しめる環境整備の一助となれば幸いです。

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