ユニバーサルツーリズムセンターについて詳しく知りたい方必見!本記事では、バリアフリー対応の交通機関や宿泊・観光施設情報のほか、全国のユニバーサルツーリズムセンターの役割や活用方法を網羅的に解説。安心して旅行を楽しむための情報収集・施設検索方法もわかります。
ユニバーサルツーリズムとは、「すべての人が楽しめる旅行・観光」の実現を目指した取り組みです。年齢や身体的な障害、国籍などに関わらず、誰もが安心して、快適に旅行を満喫できる環境づくりを推進する考え方として、近年注目されています。バリアフリーやアクセシビリティへの配慮を中心に、移動や宿泊、観光体験のあらゆる場面で多様なニーズに対応するサービスや情報提供が求められています。
日本では観光庁が「ユニバーサルツーリズム推進に向けた取組」を進めており、観光立国推進基本計画(観光庁公式)でも触れられています。
ユニバーサルツーリズムセンターは、高齢者や障害のある方、そのご家族や介助者、海外からの訪日観光者など多様な旅行者に対し、バリアフリー観光情報や相談・サポートを提供する拠点です。旅行前の不安や疑問の解消、現地での円滑な移動や滞在の支援など、個別ニーズに応じたサービスを行っています。
主な業務内容としては、以下が挙げられます。
ユニバーサルツーリズムセンターの設置例として、例えば「かながわユニバーサル観光情報センター(神奈川県)」や「ひろしまユニバーサルツーリズムセンター」など、地域に根ざした拠点も全国に広がっています。それぞれが、地域特性に応じた支援策や最新情報の発信を行い、インターネットや電話、窓口など多様な方法で相談しやすい体制を整備しています。
例えば、神戸ユニバーサルツーリズムセンター(NPO法人ウィズアス)や、大阪ユニバーサルツーリズムセンター(株式会社 博文舎)などがあり、自治体や観光協会、NPO法人など様々な主体が連携し、地域に合った相談・案内サービスを提供しています。
ユニバーサルツーリズムセンターは、快適で安全なバリアフリー旅行を実現するための心強い味方として、全国でその重要性が増しています。
ユニバーサルツーリズムセンターでは、さまざまな障害者や高齢者、妊婦、乳幼児連れの家族など、誰もが安心して旅行できるよう、バリアフリーに配慮した旅行情報を提供しています。主な情報には交通機関、宿泊施設、観光施設ごとのバリアフリー対応の有無や対応内容が含まれており、安心して旅の計画を立てることができます。
電車、バス、タクシー、空港、港などの公共交通機関に関するバリアフリー設備やサービスの詳細情報を案内しています。 具体的には、車いす対応の乗降口やスロープ、エレベーターの有無、点字案内、障害者対応トイレ、駅員によるサポート体制などが紹介されています。全国各地の交通アクセス情報や最寄りのバリアフリー路線なども入手できます。
バリアフリールームやユニバーサルルームの有無、介助サービス、館内の段差や手すり設置状況、障害者用トイレの設置など、宿泊施設におけるバリアフリー対応について分かりやすく整理された情報を提供しています。また、スタッフによるサポート体制や、貸出可能な福祉用具の種類、食事に関わるアレルギー・きざみ食対応の可否など、安心して宿泊できるための細かい情報も得られます。
観光地や美術館、博物館、レジャー施設などでのバリアフリー対応状況や、車いす対応ルート、多目的トイレの場所、サポートスタッフの配置状況などの詳細も入手できます。加えて、バリアフリーに配慮した観光モデルコースや、障害者割引の有無、段差回避ルート等、障害の有無に関わらず誰もが楽しめる旅行情報が得られるのが特徴です。
ユニバーサルツーリズムセンターでは、専門知識を持ったスタッフが旅行計画や経路相談、本人や同行者に合わせた宿泊・交通の提案、サポート体制に関する質問など、個別の事情に応じたきめ細かな相談対応を実施しています。電話・メール・対面での相談が可能で、必要に応じて旅行中の緊急時対応や、地元のサポート機関の紹介も受けられます。また、障害者手帳の提示による割引制度の案内や、バリアフリー設備の予約代行、介助者の手配など、旅行者一人ひとりのニーズに合ったサポートを受けることが可能です。
ユニバーサルツーリズムセンターは、全国各地でバリアフリー観光を推進し、障がいの有無に関わらず誰もが安心して旅行できる環境づくりをサポートしています。 各地域ごとに特色あるサービスを展開しているため、利用者は自分のニーズに合った情報を入手できます。ここでは、エリアごとに代表的なユニバーサルツーリズムセンターを紹介します。
バリアフリー旅行においては、事前に宿泊施設や観光施設のバリアフリー対応状況を把握することが、安心・安全な旅の第一歩です。そこで、ユニバーサルツーリズムセンターや関連する公式サイトを活用することで、各地の施設のバリアフリー情報が簡単に検索できます。ここでは代表的な検索方法や便利な情報プラットフォームについて詳しくご紹介します。
まず全国のバリアフリー施設情報をまとめて検索したい場合、観光庁など公的機関が運営するバリアフリー情報データベースの活用がおすすめです。
例えば、観光庁の「観光施設における心のバリアフリー認定制度」(https://www.mlit.go.jp/kankocho/seisaku_seido/kokorono_barrier-free/index.html)では、全国の宿泊施設のバリアフリー対応状況(スロープ設置、車椅子対応トイレ、点字ブロック、エレベーターの有無など)を検索できます。
地域ごとに設置されているユニバーサルツーリズムセンターでは、独自に収集した地元施設のバリアフリー情報を案内しています。
バリアフリールームやユニバーサルルーム付き宿泊施設は、主な旅行予約サイトでも、検索時に特徴や条件を指定して絞り込み可能です。特に「楽天トラベル」や「じゃらんnet」では、車いす可・バリアフリールームの有無といった詳細条件を入力して検索することができます
ポイントとしては、検索サイトで得られる情報は最新性や正確性が異なるため、予約前に必ず施設公式ページや電話等で再確認することも大切です。
このように、ユニバーサルツーリズムセンターや政府の公式データベース、旅行予約サイトを組み合わせて活用することで、自分に合ったバリアフリー施設を効率的に探すことができます。
ユニバーサルツーリズムセンターは、全国各地のバリアフリー旅行をサポートする重要な窓口です。バリアフリー情報や旅行相談の提供によって、高齢者や障害のある方も安心して観光を楽しめます。安心・快適な旅には、ユニバーサルツーリズムセンターの活用が大きな鍵を握ります。
田村昌士
私は株式会社タスクの代表取締役です。2016年12月に、下肢が不自由な方々も運転できる手動運転装置や左アクセル付きのレンタカー「タスクレンタカー」をリリースしました。2022年からは、旅行者や観光事業者からの相談に応じる「ひょうごユニバーサルツーリズムコンシェルジュ」としても活動しています。また、本サイト「ユニップ」は、「泊まれるホテルを探すのではなく、泊まりたいホテルを探す!」というコンセプトのもとに誕生しました。ユニップが、誰もが「いつでも、自由に、安心して」旅行をより楽しめる環境整備の一助となれば幸いです。
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